記事 『写真—オブジェ—歴史』:イメージの物質性(マテリアリティ)をめぐって
エリザベス・エドワーズら編『写真—オブジェ—歴史』は、写真研究における「物質性への転回」を画する論文集。本稿はその4大核心を解説:1) 写真を「モノ」として捉え、紙質や裏書きを分析対象とすること。2) 写真のライフヒストリーを追跡する「オブジェ・バイオグラフィー」の方法。3) アーカイブや博物館が「意味を製造する機械」であること。4) 触覚や身体的扱いが構成する「関係性のメディア」としての写真。